2026.08.17
実習を通して⾒えた、現場改善のリアル

この1カ月半の実習で、野村さんが向き合ったのは「AIをどう使えば、現場にちゃんと役立つのか」という問い。民税更新業務の改善と、社内知見を活かす外部QAの仕組みづくりという2つのテーマに取り組む中で、見えてきたものを聞きました。
野村さんインタビュー
Q. 今回はどんなテーマに取り組んでいたんですか?
A.大きく2つです。1つは住民税更新業務の改善、もう1つは外部QAの仕組みづくりです。住民税更新では、通知書の内容をExcelに転記して確認する作業があったのですが、その一部をAIで自動化できないかを検討しました。外部QAでは、社内にたまっている知見や記録を集めて更新し、外部向けのメール対応などにも活かせる形を目指しました。
Q. 手応えがあったのはどちらでしたか?
A.外部QAの方は、8割くらいまで形にできた感覚があります。あとは実際に使う社員の皆さんに触ってもらって、テストしていけば進められそうです。一方で住民税更新は、今回はいったん区切りをつける判断をしました。改善できる時間がそこまで大きくない一方で、ミスが起きたときのリスクは大きい。AI化できるかどうかだけではなく、どこに使うべきかを見極めることの⼤切さを感じました。
Q. 実習前後で、会社の印象に変化はありましたか?
A.もっとアナログな現場を想像していたのですが、実際はAI活用への意識がかなり高くて驚きました。すでに学んでいる人も多くて、「使っていこう」という前向きな空気がありました。ただ同時に、便利さだけで進めるのではなく、情報の扱い方やリスクも含めて、共通の理解をつくることが大事だとも感じました。

Q. 社員のみなさんとの関わりはどうでしたか?
A.すごく話しやすかったです。誰に聞いても説明がわかりやすくて、要点を押さえて話してくれる。全体として“平均値が高い”というのが率直な印象でした。実習の中でいろんな方と関われたことで、業務理解も深まりましたし、もっとコミュニケーションを取れたら、さらに現場に入り込んだ改善もできそうだなと思いました。
Q. 30日間を通して、いちばんの学びは何でしたか?
A. AI活用って、ツールを入れればすぐ変わるものではないんだな、ということです。現場の流れを知って、どこを任せるのが自然かを考えて、無理のない形に落とし込む。その積み重ねが大事なんだと思いました。技術だけではなく、人や業務への理解があってこそ、本当の改善につながる。そんな実感のある30日間でした。
橋本COOのコメント
野村さんの成果物から感じたのは、目の前の課題解決にとどまらず、外販や次の施策、社内に蓄積された資産の活用まで見据える、ビジネス視点の確かさでした。スピードだけでなく、正確性が伴ってこそ価値になる――その本質を踏まえて開発を進めていた点にも、大きな頼もしさを感じました。
編集後記
AIを“すごいもの”として遠くから眺めるのではなく、現場に合う形で丁寧に使っていく。野村さんの言葉からは、そんな誠実な視点が伝わってきました。小さな違和感にも目を向けながら、一歩ずつよりよい形を探っていく。その姿勢こそ、これからの業務改善に必要なヒントなのかもしれません。
